WORLD


≪十の天紋≫の舞台となる世界は、いくつかの異なる空間に分断されています。
その中でも五大世界と呼ばれている“神界”、“魔界”、“天界”、“魔法使い界”、そして“人間界”は、
それぞれに大きな勢力を持ち、この世界に多大な影響を与えています。
中でも神界と魔界は絶対的な権力と強大な力を持っており、約三千年間両者の争いが絶えず続いてきました。

五大世界
※想像図であり明確な世界の構造はわかっていない。

【 言語について 】
遥か昔から世界同士の交流があり、言葉の壁はほとんどない。
但し、各世界独自の言語(古代語など)も存在する。
一部の種族や人間の能力者には、言葉を持たないモノとも意思の疎通を可能とする者がいる。

【 通貨について 】
各世界によって物の価値が異なるので、同じ世界の中で様々な通貨がある。
セイ達が旅をしている人間界のプレサ大陸では「Rc=レクト」が主に使用される。(Rc1=¥1)

大世界


神界、魔界、天界、魔法使い界、人間界をまとめて五大世界と呼び、それぞれが大きな影響力を持っている。
魔界に対抗するために、神界側勢力に属する天界と魔法使い界は、神界の意向で二千年以上前から盟約を結んでいる。
近年の神界と魔界は、広大な土地を持つ人間界にも手を伸ばしつつあるが、
彼らの強力な神力・妖力の影響で人間界の環境に少なからず異変を及ぼしている。

間界


物語の主な舞台となっている世界。
異なる次元との繋がりがとても強く、世界と世界を繋ぐワープゾーンが各地にたくさん存在する。
生息している主な種族は“人間”であり、ほんの一部の人間しか他の種族の存在を認識していない。
そのため精霊族などの他の種族は、人間から姿を隠して生息している。

また、物語のキーアイテムとなる『天紋』の元となった“紋章”は人間界の遺跡で発見されたもので、
多くの謎が秘められた世界である。

移動手段は陸路や海路が中心であり、一部では高度な文明もみられるが飛行技術はまだ確立されていない。


最高神から選ばれた“神界王”が治めている比較的小さな世界。
空気も水も存在するが、ひとつの島が空に浮いているような世界で、海が存在しない。
人間界の上空に存在しているという説がある。※気温や気圧などの環境の面で、地上との大差はほとんど無い。
絢爛をあまり好まない種族のため、王宮を含め建物は簡素なものが多い。

多くの神がこの島に住んでいるが、最高神や三大神、神界王をあまりよく思っていない神々たち、
他にもそれぞれの事情で神界とは別の空間などで生活している神も複数いる。
また、神界には『神界士』という称号を与えられた他種族の者たちも何人か住んでいる。天界人が多い。

物語序盤の魔界による神界侵略によりバリアフィールドは破壊され、神界にいた神は若き姫君を除いて誰も生き残っていない。
現在神界は無人の廃墟となっているが、天界を含めた神界人が支配する実際の『神々の領域』は広大である。


神界とほぼ同時期にできた世界といわれており、全世界の裏側とも表現される。
最高神グロティウス一族と同等の力を持つ、アダムス一族が支配している。
一日中とても暗く肌寒い闇の世界で、太陽は黒く“暗黒太陽”と呼ばれている。
太陽熱が弱いため、それに合わせて進化した不思議な植物や変わった地形がたくさん存在する。
妖魔・悪魔・半妖・鬼・吸血鬼・魔獣など、総じて魔族と呼ばれる者たちを中心に形成された世界であり、
邪悪な力を持つ異端の者として人々から否定され、排斥されてきた者たちが数多く生息している。
それ故に、魔界は他の世界とはけして慣れ合おうしない。

中央都市『ヴィンブランカ』は魔界一の大都市であり、魔界軍『デルブランカ』の総本部でもある。
アダムス一族と軍隊に所属する者のみ住むことを許されている、魔界の中でも一等特別な場所で、
近未来を感じさせられる独特な様式の巨大ビルが要塞のように立ち並んでいる。
それらは常に明るい光を放っていて、ヴィンブランカそのものが魔界の太陽だと魔族の者たちから称えられている。

ヴィンブランカから少し離れた場所に『次元の隙間』と呼ばれる小さな穴があり、他の世界と繋がっている。
人間界と同じく異なる次元との繋がりが強く、他種族の者がその穴から迷い込んでくることは少なくない。
全世界の知識が集まっているとされる魔界の文明は、五大世界の中で総合的に一番発展している。


数千年前、神界に属する世界として神に創られたといわれる世界。
一般的に“天使”と呼ばれる天界人が住んでいる。
神界同様に上空に存在しているため海が無い。※気温や気圧などの環境の面で、地上との大差はほとんど無い。
陸地の周りには雲海が広がっており、純白に覆われた清らかな世界。
ひとつの国家として形成されており、天界王が治めている。
但し、天界総括役として天界王の上席に神界士の称号を持つ天界神がいる。天界神は最高神と神界王により任命される。
天界神により天界のバリアフィールドは強固に維持され、魔界からの侵略を防いでいる。

天界人の主な仕事は、魔界・魔法使い界など闇の領域に近いものは除いた各世界で
死んだ者たちの魂を天界にある『シャンヴァル』という場所に導き、転生の手助けをする。
王族や王宮で働く者に関しては神界王家の守護や手助けの仕事が多く、
神界の配下という同じ立場にある魔法使い界との交流も主な仕事。(天界王家については【種族】にて記載)

神界の配下にある天界は魔界とは敵同士だが、他の世界との関係は至って良好。
ただ、隣接している死神界には魂を狩る種族が住んでおり、何度か衝突している。

法使い界 / ルフ・シュトラール


名前の通り魔法使いと呼ばれる種族が住んでいる世界で、六つの国家で形成されている。
古くから存在している世界で、正式名は『ルフ・シュトラール』。五大世界の中では少し異質な雰囲気を持つ。
魔法使い界は、魔界にとても近い位置にあり、その容姿(白い肌に、尖った耳)も魔族とよく似ている。
魔族と同じ闇魔法を扱い、しかし魔族とは全く異なる魔力の使い方をし、それは魔族に対抗できる充分な戦力となっている。
過去に幾度も魔族による侵攻を受け、その度に苦心してきたため、他の世界よりも特別強固な結界で守られている。
数千年前に魔法使い界特有の力を神界王に買われ、六つの国のうち最も大きな力を持つ第一国家『シュオンドル王国』の
君主であるラクスネス一族は、魔界に対抗する戦力として神界王に従属する形で神界と手を組む。
さらに同等の国家力を持つ天界王家とも盟約を交わし、二千年以上交流が続いている。

神々の領域と魔界に挟まれた場所に位置する魔法使い界は、光と闇の魔力が反発しあう地点でもあり、
その影響か魔法使い界の空の色は他の世界では見られない特徴がある。
魔界ほどではないが太陽の光が弱く、朝は薄い紫、昼間は桃色や黄色、淡い水色など、気候の影響で様々に変化し、
夕方になると他の世界と同じく夕日色に染まる。そして再び紫に戻ってから、深い藍色の中で星々が瞬く夜空が広がる。
また、魔力の塵といわれる金色の光が局地的に降り注いでいる美しい幻想的な世界である。
陸地の周りには広大な海が広がり、上空を飛行列車などで繋ぐことにより国や大陸同士の交流を深め合っている。
魔族のような近未来的な様式とは異なった、高度で独特の文明の発展を辿る。

ANOTHER WORLD


異なる世界帯について

五大世界※おおまかな図

≪十の天紋≫の物語から約1500年程前の物語である≪DEPEND≫の世界。
この二つの物語の舞台は“世界帯”が異なります。

【 世界帯とは 】
世界 = 同種族がまとまって生活している広大な領域
いくつかの世界が集まった巨大な集合体世界のことを“世界帯”と呼ぶ。
(※宇宙に例えると…人間界などの単一世界=惑星、世界帯=太陽系のようなものです。
  銀河群や銀河団のように世界帯は数多く存在していると推測されています)


基本的に、ほとんどの種族はひとつの世界から外へ出ることは生涯無い。
一部の種族は世界移動の手段を持っているが、世界帯が異なると世界移動は大変困難。
しかし、巨大な力によって発生した歪みに巻き込まれるなど、例外的な作用で異なる世界帯に飛ばされることが稀にある。
多くの場合、世界帯を渡る代償として身体に異常をきたしたり、異物としてごく自然に淘汰される。

ひとつの世界帯の中での時間の流れ(速度)は並行だが、世界帯が異なると時間の流れも大きく異なる。
また、どの世界帯にも属していない孤立した世界も存在する。

【 ≪十の天紋≫の世界における世界帯 】
神や魔族を含むほとんどの種族が世界帯の存在を知らない。
この世界帯で最も大きな力を持つ最高神や、同等の力を持つアダムス一族の力は世界帯の外にまでは影響しない。
世界帯の存在を概念や憶測の範囲で把握している者は少なからずいる。

異世界帯からの流れ者は稀にいるが、この世界帯の出来事には基本的に干渉しない。

舞台 五大世界 人間界 神界 魔界 天界 魔法使い界 世界帯