今夏の鉢尾のサブテーマは「無意識な噛み癖がある鉢屋くん」でした。
躾が行き届いていません。マーキングとかではなく、ただ単純な思考で、
そこに勘ちゃんの皮膚があるから噛みたくなるんだと思います。
噛まれる頻度が増えた頃に、勘ちゃんはどうにかせねばなと思うはず。だって首はちょっと危ない。
鉢屋くんも噛んだあとはやっちまったと思ってるし、傷つけたいわけではないのでそのうち自制を覚えてくれることを願います。
メインテーマは「hugs and kisses」= XOXO タイトルにしました。
とりあえずハグしてキスしてたら内容はあんまり重要じゃないかなという気持ちで描いてたので、
なんだかいろいろ説明不足で分かりづらいなと思ってはいたんですが…雰囲気を感じてくれたらそれでいいです。
冒頭のシーンは事後なんですけど…鉢屋くんは勘ちゃんに引きとめてほしくて身支度を手伝わせるんですが、自分が意地張ってるだけとはいえこのまま別れるのは惜しいので邪魔したりする。あと“身勝手”を怒ってもほしいんです。勘ちゃんが自分に対してありのままの感情をぶつけるところが見たい。
勘ちゃんはというと行為に対しての羞恥心もありますが、本当のところはもう少し一緒にいたいのが本音です。だけど、大前提として「好き」だとお互い伝えていない二人なので、今の状況から一歩踏み出す勇気がまだ無い。鉢屋くんが帰る場所=同室の雷蔵の隣だから、早くそこに帰りたいのかなとか思うと引き止められるわけがないです。
ただ鉢屋くん視点だと勘ちゃんが帰る場所=兵助なので、それであんなにウジウジしてるんですけどね鉢屋くんは。(めんどくさい!それが鉢尾!)
それでも相手から時々感じる自分に対しての好意に、必死に手を伸ばしてしがみついています。早く幸せになって。
個人的には鉢尾世界における双忍と五いのそれぞれの関係性が理想の形で描けたことが満足でした。
鉢屋くんと雷蔵には特別な近さはあれど、結構ドライな関係です。相手の踏み込んでいい距離感をきちんと弁えているというか。それをおそらく自然にやってるんですよねこの二人は。素晴らしいね。
一方五いは本人たちはそんなつもりはないけど、少し近すぎる。あの後「一緒に寝る?」展開にしなかった自分を褒めたい。……「三郎と一緒にいなくていいのか」と直球に聞いてくるとは思います。デリカシー?ないよ。
「ここで寝るのか?」という時点で暗に示してはいるんですけどね。実は雷蔵の「……三郎は?」も同じ意味合いを含んでるんですけど、でも鉢屋くんがそれに気付かず話が逸れたのでまあいいやと思って雷蔵はすぐまた寝る。
最終的にお互い溜まってた不安を垣間見せることでなんとか距離が縮まった感じです。あとはもう熱く交わればいいんじゃないですかね。
勘ちゃんの「鉢屋」呼びから「三郎」呼びに変わるのはやっと心を開いたんだなーって思えて好きです。ガード緩そうに見えて固いからな勘ちゃんは。
お粗末さまでした。
XOXO