以下、某氏に送りつけた妄想とか設定とかの一部。他の三人もいます。
引くくらい語り込んでるので注意。自分で読み返したくないレベル。
勘ちゃんは歌う時は女声出すけど、それ以外では全く男を隠そうとしない(さすがにガニ股で歩いたりはしない)
鉢屋くんが一瞬「女か?」って思ったのは歌声と店内の雰囲気のせいだと思います。
あと女装してる時は心の弱い部分を厳重に隠してるので強気。それが雄っぽく表れるので、気圧される鉢屋くん。
勘ちゃんがバイトしてるお店は金額が高めなのでお客さんはだいたいおっさんとか独身マダム、もしくは特殊なお仕事してるそっち系の変人。
そんな人達にお持ち帰りされないようにさっさと店から追い出そうって思って勘ちゃんは鉢屋くんに声を掛けました。
鉢屋くんが真面目な学生だっていうのは雷蔵から聞いて知っていたので、なんでこんな店に来てるんだアホかと。
鉢屋くんは女とも男とも両方それなりに経験あるけど、さすがにこんな女装男とこんな店で出会うなんてことは今まで無かったので、初対面時だけはかなりビビってた。
勘ちゃんが身に着けてるものは、だいたいが客からの貢ぎ物だと思われる。
雷蔵に彼女ができたことは今までに何度かあったんですが、鉢屋くんはその度に落ち込んでます。
いつもは同じ大学で高校からの付き合いでもある竹谷くんが慰めて(というか付き合わされて)るんですが、竹谷くんもバイトで忙しいんでこの日は都合がつかず、傷心鉢屋くんは一人ふらふらと夜の街を彷徨い、謎のオカマに声をかけられキスされてもう頭まっ白です。
こんな一方的に主導権を握られる経験は初めてだと思います。
帰宅後、やっと冷静になる。(雷蔵のことは頭から飛んでる)
本来ガンガン攻めるタイプの男ですから、このままじゃプライドが許しません。
勘ちゃんはお店ではずっと気を張ってるので、客として関わったならその関係のままで終わりたかったんですよね。そもそもあんなことして鉢屋も引いてるだろうなって思ってたので、まさか探し回ってまで自分に会いに来るとは想定してなかった。
元々勘ちゃんは鉢屋くんにちょっとした憧れみたいなものがあったので、関われたこと自体は実は少しだけ嬉しかったりもするんですが(でも、のちに自分から声をかけたこともキスかましたことも大後悔する)
バイト先について行くようになった鉢屋くんはメイク道具持参して、勘ちゃんに似会うものを新しく調達してきたりしてます。めっちゃ惚れこんでる。
なのに鉢屋くん、何もわかってません。何か腹に抱えてるなってことくらいしか勘ちゃんのことを理解できてない。(勘ちゃんが何も言わないから仕方ないっちゃ仕方ない)
勘ちゃんは女装してまで歌に縋ってる自分が情けなくて醜くて大嫌いなので、鉢屋くんがこうやって嬉しそうにするたびに居た堪れなくなります。鉢屋くんは全く悪意なく勘ちゃんに言葉をかけてるんですが、それが全部勘ちゃんを追い詰めている。
なんだかんだで鉢屋くんは勘ちゃんの見た目とかそういうのじゃなく、感性に直接触れるような歌声に惚れたので、それを勘ちゃんにちゃんと言ってあげればいいんですけど、それができないのがうちの鉢屋三郎です。
鉢屋くんの家は裕福な家庭で、育ちが良い。だから「"お"人形」って言ってます。
親が業界人で、華やかな世界の現場に子供の頃からよくついて行ってて、それでメイクに興味を持ったんだと思います。綺麗に着飾って、舞台上でキラキラ輝く役者やモデル達の姿を見るのが好きで、その輝きを自分の手で作り出せたらって。
だから勘ちゃんにも笑ってほしくて。でも勘ちゃんは、いくら自分が手を施しても、ずっと悲しそうな目をして歌ってる。それが気になって仕方ないんですよね。
でも女装時の勘ちゃんは鉢屋くんに壁を作るので、オフのゆるい時にガンガン攻める。鉢屋くんは勘ちゃんのことを「おそらく男に慣れているんだろう」とか勝手に勘違いしてるので(まあ最初に勘ちゃんからキスしたのが原因なんですが)、遊びでもいいからと思って身体を求める。わりと早い段階で勘ちゃんが意外にそういうことには純情だと知るんですけど、勘ちゃんは鉢屋くんのことを拒否はしないので、「脈はあるな」とか思ってやがります。だから鉢屋くんも諦めない。しかも処女でラッキーとすら思ってる(最低)……勘ちゃん、童貞ではないんですけどね。
ここでやっと勘ちゃんの過去話(海外暮らし時代)です。
ボーイソプラノ歌手として、その手の界隈では勘ちゃんはわりと有名でした。おかげで子供時代はほとんどそれに費やします。
勘ちゃん自身もちろん歌うことは好きだったんですけど、大人はそんな勘ちゃんの純粋な気持ちは無視して引っ張り回しますよね。少年の声は限りあるものだし、なによりお金になるし。勘ちゃんには上手いこと言って持て囃して。でもそれが勘ちゃんの自信にも繋がっていたし、自分が歌うことで周りが喜んでくれるのも嬉しかったんです。
兵助もピアノの英才教育で勘ちゃんと同じ町に住んでいて、音楽繋がりで二人は出会います。日本人同士だし、当然すぐ仲良くなる。兵助が遊びで作曲した曲に勘ちゃんが歌をつけたりして、…その時の思い出が今も勘ちゃんの支えになっていたり、逆に勘ちゃんを縛るものでもあったり。
そして転機。成長には抗えません。
覚悟はしていたはずなのに、声が変わり始めると周りの反応が今までとは全く違うものになって、大人たちが手のひら返して「お前はもう必要ない」って言ってくる。結局求められていたのは「声」だけで、勘ちゃん自身は必要とされてなかったんだって気付いちゃうんです。
自分自身、昨日まで当たり前のように出ていた声がもう出なくて、思春期なら誰でもあることですが身体の成長に心が追い付かなくてひどく不安定で。
弾けば弾くほど上手くなるピアノとは違って、日に日に消えていく声に絶望しながら兵助の音楽を聴いている。兵助の奏でる音が大好きなのに、だんだん嫉妬するようになっていって、それが嫌でたまらなくて兵助とも距離を置いてしまう。
兵助もそれがわかって勘ちゃんの前ではピアノが弾けなくなって、一番大事な繋がりが消えてしまって落ち込みます。
それでも勘ちゃんは努力して女性声を出すボイストレーニングなんかしたりして騙し騙し歌い続けてたんですが、自分が一番「違う」って感じるんですよね。(この時に成長を遅らせようとしてあんまり健康的な生活をしなかったので、二十歳過ぎた今も勘ちゃんは若干小さい。普通の女の子よりちょっと大きいくらい)
さらに今まで勘ちゃんが稼いだお金を持って母親が愛人と出て行ってしまいます。それで歌うことをやめてしまった勘ちゃんは、父親と一緒に日本へ帰ることになりました。
帰る前に一度だけ兵助の前で泣きます。兵助の音楽は本当に素晴らしいものだから、頑張って続けて、いつかまた聴かせてねって言って二人は別れます。
歌を失くして日本に帰ってきた勘ちゃんですが、今まで歌中心の生活だったのでこれから自分はどうすればいいのか、先の見えない日々がしばらく続きます(たぶん勉強はできるし社交的なので友達も普通にいると思う)
でもやっぱり自分は歌うことしかできないなって思ってて、ある日ボケーと外で何も考えずに歌っていた時に今のお店のママに出会います。当時まだ高校生だったんですが、歌うだけでいいから自分の店に来ないかと言われてバイトを始める。
女装は一度やってみて評判良かったってだけの理由で、周りに言われるがまま髪を伸ばしつつその先もずるずると続けます。歌ってる時の勘ちゃんの目にはきっと、昔の光景が映ってる。
別に今の自分の声が嫌いというわけではないけど、成長した自分の身体をずっと受け入れられないまま時間だけが過ぎていきます。
現在、勘ちゃんたちは大学三年生21歳。
鉢屋くんと雷蔵は中学から一緒で、そこに高校から竹谷くんが加わりました。鉢屋くん(当時黒髪)と雷蔵は他人なんですが顔立ちが似ていて、その頃から鉢屋くんは雷蔵に構いまくり、高校に上がってからは夏休みの時などに雷蔵色に髪染めたりなんかして竹谷くんにドン引かれます。でもなんだかんだで仲良しなので、竹谷くんは学部違うんですが同じ大学に進む。鉢屋三郎、ますます雷蔵に似てくるし目立つ行動するのですぐ学校中に噂は広まります。
勘ちゃんが雷蔵と出会ったのは、一年生の時に講義が一緒だったのがきっかけ。鉢屋くんはその授業は選択してなかったのでいません(他はだいたい雷蔵と一緒)
今でもたまに話す程度だけど関係は続いていて、三年生になって今年から鉢屋くんが専門学校に行き出したって話を聞いて、鉢屋くんに興味を持つ勘ちゃん。羨ましいんです、夢に向かって頑張る鉢屋くんが。
なのでお店に来たときはびっくりして、こんな場所で何やってるんだと…それで鉢屋くんを帰すためにあんなことしました。気味悪がって自分には近づかないだろうって。でも鉢屋くんがまさかバイセクシャルだとは知らなくて、逆に気に入られて付きまとわれることに。鉢屋くんしつこいですし。
しばらく勘ちゃんは嬉しさと背徳感で悩みます。大学でも一緒にいる時間が長くなって、あんな出会い方しなければ普通に友達になれたかもって思ったりして。でもきっと鉢屋を引きとめてるのは自分自身じゃなくて夜のあの姿で。女装はしたくないのに、鉢屋を引き止める手段がそれしかないって思うと断れない。
ここから先はできればまた漫画で小出しにしていきたいなとか思ったりしてるので、とりあえずはここまでで。
でもこのサイト中途半端に終わらせてるものばっかりなのでどうなるかはわからん。